映写機の傍らでほほ笑む生前の滝田さん(遺族提供)

 【茂木】昭和、平成、令和と三つの時代にわたって八溝地域に映画娯楽の文化を伝え続けた茂木町茂木、滝田虎男(たきたとらお)さんが1月、87歳で他界した。滝田さんが熱い思いを注いできた映画の上映は2023年で一区切りしたものの、真岡市芸術鑑賞会の契約は21日が期限。関係者が遺志を引き継ぎ、当日は同市内で「最後の名作」として俳優木村拓哉(きむらたくや)さんら出演の「TOKYOタクシー」を上映する。

 滝田さんは茂木文化映画劇場の2代目社長。ルーツは明治時代に祖父梅吉(うめきち)さんが創業した芝居小屋「末広座」で、滝田家は1933年に多目的ホール「昭和館」の興業主となり、さらに56年には同劇場を開いた。父和泉(いずみ)さんが戦中に早世したため、滝田さんは大学卒業後、母ナミイさんと共に劇場経営に当たった。