Brides,2023(撮影:クリスティーナ・ロシュコワ/Photo:Kristina Rozhkova)(提供写真)

 Untitled,2021(撮影:クリスティーナ・ロシュコワ/Photo:Kristina Rozhkova)(提供写真)

 長沢楓「untitled」(2024年)(上)、松山梨子「Individual uniqueness」(2021年)(提供写真) 

 「Cafe&Shimajiro」の店内=東京・原宿(提供写真)

 イシヤパンケーキ「柚子抹茶」(提供写真)

 Brides,2023(撮影:クリスティーナ・ロシュコワ/Photo:Kristina Rozhkova)(提供写真)  Untitled,2021(撮影:クリスティーナ・ロシュコワ/Photo:Kristina Rozhkova)(提供写真)  長沢楓「untitled」(2024年)(上)、松山梨子「Individual uniqueness」(2021年)(提供写真)   「Cafe&Shimajiro」の店内=東京・原宿(提供写真)  イシヤパンケーキ「柚子抹茶」(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【28日(土)】

 ▽「unbewitched/アンビウィッチド」(~4月13日、渋谷区)

 デジタル世代特有の鋭い感性で若者たちのリアルを幻想的に切り取るロシア人写真家クリスティーナ・ロシュコワさんの大規模個展が、渋谷の「PARCO MUSEUM TOKYO」で開催されている。

 1996年、ロシアの地方都市ペルミ生まれ。思春期の少女たちやLGBTQのカップルを、はかなさと遊び心あふれる表現で捉え、国内外で支持を得た。ウクライナ戦争を経て、現実と非現実の境界を曖昧にした独自の“ダーク・ファンタジー”の世界観を深めていく。

 本展は初期から現在までの代表的作品を紹介し、2022年に刊行した初の写真集「The Bliss of Girlhood(少女時代の至福)」から、モノクロ作品を数点厳選。

 そして、その幸せな時代の“魔法が解かれた”(unbewitched)後の「現在」を反映するように、戦時下の閉塞感を漂わすカラー写真多数を中心に据えた。裸体と血、タトゥーやピアッシングを直写した濃密な作品が多い中、純白のウエディングドレス姿の同性カップルがゴミ回収ボックスの前で抱擁し合う場面は、清らかな印象をのこす。

 戦火が広がるにつれ表現の自由は規制され、被写体となった友人や知人たちは次々国外へ。ロシュコワさんも3月に祖国を離れ、異国での活動を模索し始めた。本展タイトルと同名の写真集を日本で発表。自身の表現について「おとぎ話のような面もあるが、それは大きな痛みを覆い隠す手段の一つ。祖国の過酷な現実を見つめながら“どう生きていくか”を考え、創作を続けたい」と希望を語った。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【28日(土)】

 ▽「とーやまの大好き 遠山正道コレクション展」(~4月7日、渋谷区、入場無料)

 実業家として活躍する遠山正道さんの所蔵品を公開する展覧会が、広尾の「アルフレックス東京」で開かれている。遠山さんが収集してきた現代アートと、生活空間の親和性を探る内容だ。

 スープ専門店「Soup Stock Tokyo」の創業者として知られる遠山さんは、ビジネスと並行して、継続的にアーティストとの関わりを深めてきた。

 英国を代表する現代アーティストのダミアン・ハーストさん、デイヴィッド・ホックニーさんや、漫画家で美術家の横山裕一さんら著名作家たちの色彩豊かな作品をリビングコーナーなどに展示。名和晃平さんによる透明なガラスビーズを用いた彫刻は、リビング収納の上に自然なたたずまいで配置されている。

 これらプライベートコレクション(非売)のほか、遠山さんがいま注目する若手作家3人の新旧作品11点を展示販売。写真を布地に複製し自然の生命力を描く遠藤文香さんと、民藝のモチーフを参照して絵画に落とし込む長沢楓さん、日常の断片を鮮やかに描写する松山梨子さん。3人の作品がアルフレックスのモダンな家具と共鳴する。

 「芸術は特別なものではない。自分にウソのない“好き”という直感を軸にアートを選んで、日々を共に過ごしてほしい」と遠山さん。絵画やオブジェをソファやテーブルに合わせて飾り、住空間に取り入れる楽しさを提案している。

 ▽「Cafe&Shimajiro」(~4月5日、渋谷区)

 ベネッセコーポレーションの幼児向け通信教育講座から生まれた人気キャラクター「しまじろう」。その大人向け新ブランド「&(アンド)しまじろう」の世界観を楽しめるコンセプトカフェが、原宿に期間限定でオープンしている。

 しまじろうと共に育った世代が親となり、自分の子にも同じ教材を与えるようになった。子育てや仕事に追われるこの世代に、幼少期の安心感や癒やしを再び届けたいとの願いから、大人っぽい「&しまじろう」というブランドが考案されたという。

 カフェは原宿の街並みになじむ洗練されたたたずまい。店内には、そのキャラクターが描かれた柔らかな色調のパネルが飾られ、木のぬくもりあふれる落ち着いた空間が広がる。

 厚切りのハンバーグにチーズが絡む「チーズメルトバーガー」や、繊細なアートを施したカフェラテなど、大人用のメニューを用意。親子でくつろげる個室も設け、子どものためのカレーやパンケーキなども提供する。

 ベネッセ執行役員の中村晋一良さんは「親子連れはもちろん、自分をいたわりたい時に、一人でほっと一息つける場所になればいいと思う」と話す。店内ではキャラクターをあしらったマグカップなども数量限定販売。

 ▽「イシヤ日本橋 春限定スイーツ」(~6月8日、中央区)

 北海道を代表する銘菓「白い恋人」で知られる石屋製菓(札幌市)の直営カフェ「ISHIYA NIHONBASHI(イシヤ日本橋)」で、抹茶とゆずを主役にした春限定スイーツが提供されている。

 注目は新緑を思わせるイシヤパンケーキ「柚子抹茶」。パンケーキにゆずの香りのクリームと求肥を重ねて、抹茶をふりかけた。北海道産あずきがそれらと溶け合い、和菓子のような味わいが特徴だ。

 抹茶アイスにゆずのジュレを重ねたパフェや、ほろ苦い抹茶の風味を堪能できるラテも用意。味覚と視覚で春の訪れを堪能できるだろう。