栃木県からも関東、日本の冠大会に挑戦するアスリートがいるが、近年のゴルフ界で注目されるのは角田里子(かくたさとこ)(宇都宮)だろう。今回は65歳の女子スーパーシニアを紹介する。

 

 張田巧(はりたたくみ)(日光)が日本ミッドアマで2023と昨年に5位、石井淳二(いしいじゅんじ)(那須塩原)が日本シニアで23年に5位、24年に日本グランドシニアで舟岡誠(ふなおかまこと)(那須塩原)が9位と県内選手も全国の舞台で活躍している。それでも、角田の活躍は頭一つ抜けている。

 上三川町出身で東京女子体育大出の陸上競技やり投げの選手だった。ジュニアオリンピック優勝、インターハイ3位、インカレ2位という筋金入りのアスリート。32歳の時、結婚が転機となった。「相手がゴルフ好きだった」。結婚は長続きしなかったが「ゴルフだけは残った」と笑い飛ばす。

 師匠はキング・オブ・チャンピオンズ大会で2度優勝の佐藤次男(さとうつぎお)。クラブを握るのが遅かっただけに、県知事盃一般女子の部の優勝はないが、50歳以上のクイーンズの部で6度、60歳以上のミッドクイーンズの部で3度の優勝を誇る。県女子社会人アマは4度、県ダブルスでは鈴木郁子(すずきいくこ)(高根沢)と組んで8度優勝と手がつけられない活躍だ。

 中でも21年の第56回県知事盃はクイーンズとミッドクイーンズの部の両部門で優勝を飾った。昨年、第60回大会で当時厚崎中1年の小筆一颯(こふでいっさ)(那須塩原)がジュニアの部(中学男子)と一般男子の部を制し2人目となったが、県知事盃の歴史で年間2冠は初の快挙だった。

 

 この女王、県内のみならず関東、全国でもフル回転の活躍を見せている。06年の関東女子ミッドアマで優勝、関東女子シニアは14年から3連覇、17年の日本女子シニアは3位。一昨年に誕生した日本女子グランドシニアではいきなり2位、昨年は4位に輝いている。

 ただ、日本を冠としている大会の頂点にはなかなか手が届かない。当然、目標は「日本」が付くタイトル、そして「県知事盃の『盃』を増やすこと」という。「狙って取れるほどゴルフは甘くない。でも、これからもワクワク、ドキドキを楽しんでいきたい」と笑う。

 これまで日本アマを制したのは10年の阿部裕樹(あべひろき)(現プロ、佐野日大高ゴルフ部監督)。日本ミッドアマは13年の金浩延(きんひろのぶ)(宇都宮市出身)。本県女子で初めて日本チャンピオンが現れるか。今季もこのスーパーレディーから目が離せない。