シトウレイです、こんにちは! 突然ですが「おじさん」は二つのタイプに分けられる、とご存じでしょうか。実は私、ここしばらくフィールドワークのストリートスナップを「かっこいいおじさん」に限定して撮っておりました。そこで見えてきたのが、この事実。
二つとは(1)「お兄さんおじさん」と(2)「100%ピュアおじさん」です。(1)は皆さんの周りにもいるのでは? 「お兄さん」は下駄を履かせすぎな気もするが、「おじさん」というのは忍びない感じ。一方、(2)はお兄さんとおじさんの比率が0対10に全振りした状態。私のフィールドワークで見えてきたのは「100%ピュア」の人の割合は案外少なく、全体の2割を占めるかどうかでした。
「お兄さんおじさん」を考察しましょう。お兄さんかおじさんのどちらがいいかといえば、大抵は「お兄さん」に軍配が上がります。誰だって、お兄さんと呼ばれたい。しかし若さは誰しも等しく目減りします。目減りに気付かない、お兄さんのままでいたいという気持ちが心理的ハードルになり、結果若かった時代の髪形、ファッションスタイルのままになりがち(そのたゆまぬ努力はもちろん尊敬に値します)。
「100%ピュアおじさん」は、ちゃんと「お兄さんを卒業する」覚悟の扉を開き、若さという価値以外にも自分を肯定できる何かを手にした状態の人。自分の体形や雰囲気に合う洋服や髪形を選んでアップデートしている、「年相応」なファッションが魅力です。「こんな自分も悪くない」という自己肯定感がしっかりあって、それは「大人の余裕」とも換言できますね。
「かっこいいおじさん」は総じて、三種の神器((1)顔(2)体(3)センス)を手にしています。(1)は生きざまが顔に現れているかどうか。(2)は服が似合う体かどうか(私の職業病で、服ありきで人を見るからかもですが)。
(3)のセンスに完成形はなく、常に更新ありき。ファッションは移ろいゆくもので、今の自分の価値観にしがみつかず、新しいものを取り入れるチャレンジスピリッツがあるかどうかが「かっこよさ」につながるんです。ピュアおじさんの要素に加え、今のトレンドのシルエットやテイストも取り入れつつ、自分なりの雰囲気も生かすファッションをしている。つまり、似合うものを知り、さらにアップデートしようとしている。
「若さ」という武器を手放し、「人間性」という新しい武器で人生を生きる姿。かっこよく年をとるのは奥深いなと思います。ではでは今日はこの辺で。また次回お会いしましょう!(ストリートスタイルフォトグラファー、写真も)
シトウ・レイ 石川県生まれ。早稲田大卒。雑誌で活動し始め、日本を代表するストリートスタイルフォトグラファーに。メディアで幅広く活動する他、ユーチューブで最新のファッション事情をリポートしている。
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