事故で左目と左足に傷を負ったフクロウ(県提供)

 人の行為や人工物で傷ついた野生鳥獣の保護や治療などを行う県民の森(矢板市長井)の傷病鳥獣救護施設は16日までに、インスタグラムのアカウントを開設した。県自然環境課は「人間と野生動物の関係を考えるきっかけにしてほしい」と、活動を広く知ってもらうことに期待を寄せる。

 施設では車と衝突してけがをしたタヌキや、電柱、建造物の窓などにぶつかって負傷した鳥類、違法飼育された動物などを保護し、獣医師らが野生に返すための治療やリハビリを行っている。

 県によると現在、タヌキ2匹、フクロウやハヤブサなどの鳥類10羽を保護している。保護期間は負傷具合によりさまざまで、保護後すぐに治療し放野に至る場合もあれば、後遺症により施設で一生を過ごす「終生飼養」となる個体もある。

 アカウントでは、保護された動物たちの写真と共に、救護した理由や後遺症など各個体の状況を発信している。4月7日に開設し、フォロワー数は2週間経たずに千人を超えた。「終生飼養の理由を知りたい」や「理解したい」などの応援コメントが届いている。

 同課の担当者は「自然の成り行きを尊重しているので、保護しない場合もある。インスタグラムを契機に、多くの人に傷病鳥獣について理解を深めてほしい」と話した。

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