鹿沼市で登校児童6人が死亡したクレーン車事故は、運転男性がてんかんの持病を隠して運転免許を不正取得し、服薬を怠ったことによる発作が事故原因だった。事故後、県内の二つの大学病院に「てんかんセンター」が発足した。最前線に立つ医師も、受けた衝撃は小さくない。発生から15年。患者と向き合いながら、病気と交通事故を安易に結び付ける偏見が残ってしまうことを危惧する。医療従事者も含め、幅広く継続的な啓発の必要性を訴えている。

 「相当に大きな衝撃だった」。昨年12月に発足した獨協医大病院てんかんセンター長の白石秀明(しらいしひであき)主任教授(59)は、15年前をそう振り返る。