映画の舞台にもなった忍城

城の再現模型などを展示している行田市郷土博物館

映画の舞台にもなった忍城 城の再現模型などを展示している行田市郷土博物館

 沼地に浮かぶ一隻の船。約2万人を擁する敵を前に、一人の男が船上で踊り出す。「がってんがってんがってんじゃあ!」。城主の留守を預かった成田長親(なりたながちか)が、ひょうきんな歌で敵を引き付け味方の士気を高めた。野村萬斎(のむらまんさい)さん主演の映画「のぼうの城」の名シーンだ。

 舞台となったのは埼玉県行田市の忍城(おしじょう)。1590年に豊臣秀吉(とよとみひでよし)が天下統一をかけた小田原攻めに際し、石田三成(いしだみつなり)が水攻めをするも最後まで落城せず、水に浮いたような姿になったため「浮き城」との異名も持つ。映画で激戦が繰り広げられた地を一目見たいと足を運んだ。