農地所有適格法人のNIPPA米(栃木市藤岡町新波、田中潔(たなかきよし)社長)は、クラフトビール「NIPPA IPA(インディアペールエール)」を販売している。自社オリジナルの酒類は、有機のNIPPA米で造った日本酒「新波」に続くもの。田中社長は「栃木の恵みを最大限に生かした」とアピールしている。
クラフトビールを造るきっかけになったのは、2022年に勃発したウクライナ戦争による小麦輸入の停滞だった。田中社長は「普段、200円で飲めるビールは世界が平和で物流が滞りなく回っているからこそ成立している」と実感した。
「NIPPA IPA」(350ミリリットル)は原料の全てを国産(ホップを除く)にすることで、価格が約800円となるという現実を提示した。高価な1本を通じて、ビールを気軽に楽しめる日常が、安定した平和の上に成り立っていることを再認識してもらうことを狙いとしたという。
NIPPA IPAは油伝麦酒(栃木市嘉右衛門町、小池英太郎(こいけえいたろう)社長)に醸造を委託。ホップは輸入に頼らざるを得ないが、それ以外の麦芽となる原料は栃木県産の有機小麦や大麦、副原料として有機のNIPPA米や油伝麦酒の「油伝味噌」を使った。
IPAはクラフトビールブームをけん引してきた、米国のホップを大量に使うビアスタイル。小池社長は「(地域の良さを追求した)NIPPA米と油伝味噌の伝統をクラフトビールという新しい形で表現した」と説明する。
味わいは、小麦由来の濃厚さ、NIPPA米を使ったキレとすっきり感が調和。豊かなホップの香りを楽しめ、杯数が進む(ドリンカブルな)仕上がりになっているという。
田中社長は「ぜひ食や飲み物がどこから来ているかを考えるきっかけにしていただければ幸い」とコメントしている。
アルコール度数5%。内容量350ミリリットル。価格は880円。

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