矢板市石関の田んぼに立つフジが、例年より3日ほど早く満開となった。天候に恵まれた2日は早朝から写真愛好家が集まり、珍しい景色を写真に収めていた。今月中旬までは楽しめるという。

見頃を迎えた1本フジ
見頃を迎えた1本フジ

 フジは同所、農業大気貞男(おおきさだお)さん(65)方の田んぼにぽつんと1本だけ立っている。大気さんによると、1971~73年に東北自動車道路関連ほ場整備事業で一帯を開墾した際、氏神として祭られていたフジだけが残った。周囲を機械で田植えすることもできず、「大変だが手植えしている」という。

 交流サイト(SNS)で1本フジの情報が拡散されたこともあり、この日も全国から写真愛好家が断続的に来訪。群馬県渋川市、会社員岩川俊朗(いわかわとしあき)さん(64)は「田んぼとフジのバランスが芸術的」と声を弾ませていた。

 一方で農耕車優先道路をふさぐ駐車や大気さん宅敷地内へ無断で立ち入るなどの迷惑行為も増えている。田植えシーズンということもあり、大気さんは「マナーを守って撮影してほしい」と呼びかけている。

見頃を迎えた1本フジ
見頃を迎えた1本フジ