「ディオール バンブー パビリオン」の建物と日本庭園=東京・代官山((C)DAICI ANO)(提供写真)

 ジョナサン・アンダーソンさんのコレクションと京ちょうちんを展示したフロア=東京・代官山((C)DAICI ANO)(提供写真)

 文学作品のタイトルを施したアイコンバッグ「ブックトート」=東京・代官山((C)DAICI ANO)(提供写真)

 パンク文化を紹介する展覧会「inception(1976)」で紹介されているファッションアーカイブ=東京・表参道ヒルズ(提供写真)

 帝国ホテル東京が提供している「はらぺこあおむしアフタヌーンティー」(提供写真)

 「ディオール バンブー パビリオン」の建物と日本庭園=東京・代官山((C)DAICI ANO)(提供写真)  ジョナサン・アンダーソンさんのコレクションと京ちょうちんを展示したフロア=東京・代官山((C)DAICI ANO)(提供写真)  文学作品のタイトルを施したアイコンバッグ「ブックトート」=東京・代官山((C)DAICI ANO)(提供写真)  パンク文化を紹介する展覧会「inception(1976)」で紹介されているファッションアーカイブ=東京・表参道ヒルズ(提供写真)  帝国ホテル東京が提供している「はらぺこあおむしアフタヌーンティー」(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【9日(土)】

 ▽「ディオール バンブー パビリオン」(渋谷区、事前予約制)

 高級メゾン「ディオール」がこのほどソウル、バンコクに続くコンセプトストアを、代官山の1800平方メートルを超える敷地にオープンし話題を呼んでいる。

 金色に染まった建物外観は日本の竹林をイメージ。広々としたフロアに京都の老舗・小嶋商店の京ちょうちんを展示、徳島の阿波和紙を壁面に貼るなど、和のたたずまいを実現した。プラントハンター西畠清順さんが造った日本庭園には静寂が漂う。

 ロエベで才能を開花し、昨年ディオールのクリエーティブ・ディレクターに就任したジョナサン・アンダーソンさんによる全ラインのコレクションが館内に展開。創設者クリスチャン・ディオールのアーカイブを独自の視点で再解釈した明るい色彩、斬新なフォルムの意欲作が並ぶ。

 メゾンを象徴するエレガントなアイテムを、カーゴパンツやデニムと合わせるなど、クチュールとカジュアルを自在に横断し、伝統と日常を融合させる手法が異彩を放つ。サガン「悲しみよこんにちは」、ラクロ「危険な関係」、ボードレール「悪の華」などフランス文学のタイトルをデザインした布製アイコンバッグ「ブックトート」には知的な遊び心が感じられる。

 フィッティングルームの壁はテキスタイル作家・光井花さんのタペストリー。「カフェ ディオール」の天井からは、切り絵作家の柴田あゆみさんが「紙の豊かな表情を感じてほしい」と白紙で制作した、繊細なレースのようなインスタレーションが降り注ぐ。そして壁面を、フラワーアーティスト東信さんが透明の樹脂に花々を閉じ込めた「ブロックフラワー」で彩った。

 今後、数年間の開館を予定している。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【9日(土)】

 ▽「藤原ヒロシさんがパンク文化の展覧会」(~17日、渋谷区)

 音楽プロデューサー藤原ヒロシさんが自身のルーツであるパンクカルチャーをテーマにした展覧会「inception(1976)」を、表参道ヒルズで開いている。

 英国の伝説的バンド「セックス・ピストルズ」の1976年デビューを軸に、藤原さんやキュレーターを務めたデザイナー細谷武司さんらが収集した多角的な資料で、同バンドが当時の社会に与えた衝撃を再現した。メンバーたちが使い込んだ実物のアンプケースや、大衆紙「The SUN」が報じた反逆ぶり、王室への侮辱とみなされ回収を余儀なくされた「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」の希少なオリジナル盤、手刷りの貴重なポスターなどを展示。藤原さんは「既存の枠にとどまらず、常に進化するパンクの本質を感じてもらいたい」と語る。

 ピストルズの仕掛け人マルコム・マクラーレンさんと、ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッドさんによるブランド「セディショナリーズ」をはじめ、70~80年代のファッションアーカイブがスタイリング性の高さで目を引く。「パンクというと革ジャンやボロボロのTシャツを想像する人が多いが、その固定観念はくつがえされるはず。パンク文化が枝葉のように広がり、今のあらゆる分野のファッションやアートは何らかの形でその影響を受けていると思う」

 会場外の吹き抜け大階段では藤原さんプロデュースのポップアップショップ「ODORIBA」も展開。表参道ヒルズ20周年メインビジュアルを手がけた森本啓太さんとのコラボアイテムなどが並ぶ。

 ▽「はらぺこあおむしアフタヌーンティー」(~6月30日、千代田区、事前予約制)

 世界中で愛され続けるエリック・カールさんの名作絵本「はらぺこあおむし」の日本語版出版50周年を記念し、帝国ホテル東京(内幸町)で、ストーリーを再現したアフタヌーンティーを提供している。

 卵から生まれた小さなあおむしが、さまざまな食べ物を食べながら成長する物語を食で表現した。笠原裕也シェフらは「絵本の色彩を基に、洋なし、オレンジ、リンゴなどの素材を生かして鮮やかなメニューをそろえた」と語る。

 あおむしの姿を描いた愛らしいクッキーをはじめ、月曜から金曜日までに食べた果実をモチーフにしたスイーツ、土曜日に登場するソーセージなどを用いたセイボリーと、遊び心あふれる品々が並ぶ。

 締めくくりは、あおむしが美しい「ちょうちょ」になって羽ばたく場面をイメージしたフルーツパンケーキ。イチゴのガナッシュクリームとフルーツを盛り付け、チョウの羽のプレートを飾った。ホテル初となる子ども向けのアフタヌーンティーも用意され、親子で“成長の物語”を楽しめる。

 ▽「The Depths of Time 時の深淵」(~12日、新宿区、入場無料)

 イタリアの高級時計ブランド「パネライ」の歴史をたどる特別展が、伊勢丹新宿店で開かれている。米国や中国を巡回し、注目を集める企画展だ。 

 かつてイタリア海軍の要請でプロフェッショナルのための高精度な計器を開発し、その技術は限られた者しか知ることができなかった。1910年代の海軍への供給開始から、ラグジュアリーウオッチとして93年に一般市場に公開されるまでの歩みを紹介する。

 貴重な特許資料や防水時計「ラジオミール」、ブランドを象徴する「ルミノール」などのアーカイブピースを展示。“人々の豊かな時間を刻む”という現在のブランドの哲学を知ることができる。