「あきれてものも言えない」、「開いた口がふさがらない」、「二の句が継げない」「言葉に詰まる」。どの言葉が適当だろうか。第15回県ダブルス選手権(4月24日、宇都宮CC)男子の部で新記録の9アンダーで優勝した後藤貴浩・張田巧組(宇都宮・日光)の勝ちっぷりだ。
競技方法は各ホールのベストスコアをチームスコアとするフォアボール方式。18ホールのストロークプレーで競った。
47歳の後藤、34歳の張田組。とにかく強かった。県内アマ界をリードするペアだけに優勝候補ナンバー1は動かなかった。でも、そう、簡単にいかないのがゴルフ。「『優勝して当たり前』のプレッシャーはかなりあるだろう」というのが衆目の一致するところだった。現にスタートとなったアウト(北コース)1番では張田が左にOB、後藤は「チョロ」でボギーのスタートとなった。
でも、ここからがすごい。2番からは3連続バーディー。8、9番もバーディーを沈めて4アンダー32でトップグループにつけた。圧巻のイン(中コース)では13番パー5で後藤がイーグルを決めるなど、3バーディーを奪って31。トータル63で他の追随を全く許さなかった。
「やっと勝ててうれしい」と後藤(47)。松村茂(さくら)と組んで2017年の第6回大会で優勝している張田は「後藤さんだったので大船に乗った気持ちで、安心してプレーできた」と笑みを浮かべた。
このペアは後藤が張田を誘って実現した。15年の第4回大会は伊野峻(宇都宮)、18年の第7回大会は小川雅規(茨城)と組んでそれぞれ2位。12年の第1回大会は宮田正樹(真岡)と組んで3位と、県知事盃2勝など県大会10勝の後藤でもほしいタイトルだった。1イーグル、4バーディーと張田をしのぐポイントを稼いだ後藤は「(ペアに)誘った手前、頑張らなければいけない立場だったので、(優勝に)ホッとしている」と本音をもらしていた。
2人は作新学院高の先輩後輩。ともに矢板CCの代表選手で、23年に関東倶楽部対抗で県内クラブで初めて優勝した時の原動力となった2人だ。今季は2人とも絶好調。全国から猛者が集結するKGA(関東ゴルフ連盟)主催の関東月例競技で4回を終了して張田はポイントランキングトップに立ち、後藤も3位に位置していた。
後藤にはもう一つ目指すタイトルが残っている。キング・オブ・チャンピオンズだ。04年の第27回大会は2位、09年の第32回大会は3位。満を持して臨んだ昨年も6位とどうも縁がない。「クラブチャンピオンになるには予選、1回戦から決勝と時間がかかるのがネック」だが、「諦めていない」という。
張田もタイ記録となる県知事盃4勝目と、全国大会でのタイトルを目指す。日本ミッドアマで昨年5位となり日本アマのシード権を得るなど、もうすでに“全国区”の選手になっている。「日本アマを学生が主体で難しいが、ミッドアマは欲しい」と県内では13年の金浩延以来の優勝を目指す。
表彰式では「来年もぜひ優勝を」とスピーチした後藤に対し、「もういい」というちゃちゃが入れられたが、遠慮せずに来年は50台を目指してもらいたい。そして、2人には、さらに大きく羽ばたいてもらいたい。

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