日本唯一、アジア最大級の蒸留酒の品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2026」の審査結果が15日、発表された。栃木県からは、安井商店Stork Valley Distillery(ストークヴァリー蒸溜所、小山市神鳥谷4丁目)のニューボーンスピリッツ/モルト「Stork Valley 神鳥谷」が銀賞、同「Stork Valley 日光桧」が銅賞を受賞した。
西堀酒造日光街道小山蒸溜所(小山市粟宮)のジャパニーズウイスキー「哲/TETSU 小山エディション 2025〈シングルモルト〉ザ・ファースト」「哲/TETSU 日光エディション 2025〈ブレンデッド〉ザ・ファースト」はいずれも銅賞だった。
業界団体の基準では「ジャパニーズウイスキー」と表示するには、熟成期間3年以上が必要とされる。ストークヴァリー蒸溜所が受賞した二つのニューボーンは、いずれも23年12月に樽熟成を開始したばかりで、熟成3年には満たない。
同社の安井健(やすい・けん)専務によると、「神鳥谷」は小山市のストークヴァリー蒸溜所でスギ、ヒノキ、ミズナラの樽に加え、アメリカンオークの樽で熟成させた原酒をバッティング(組み合わせ)した。若々しさの中にも個性的な木の香りと複雑さを持ち、森林を思わせる独特の余韻があるのが特徴という。安井専務は「針葉樹や香木を思わせるウッディな香りに蜂蜜やドライアプリコット(あんず)の甘味、サンショウやミントのようなスパイス感と清涼感が重なる」と説明する。アルコール度数50%。
「日光桧」は、やはり同蒸溜所で日光産のヒノキ樽で熟成させたシングルカスク(単樽)原酒。レモンピールやミントを思わせる爽やかな香りにヒノキや古木を感じさせる力強い木質感、スパイシーさが特徴という。安井専務は「ローズマリー入りのレモンティーのような清涼感と、木材由来の複雑な渋味、うま味があり、個性的で印象的な味わいに仕上がっている」と話す。アルコール度数62%。
現時点での販売予定はない。同社は27年1月以降にジャパニーズウイスキーとして販売を予定している。
日光街道小山蒸溜所のウイスキーは、日本酒造りの伝統的な段仕込みを応用した酵母培養法や自社開発のステンレス製減圧蒸留器の導入、和樽を生かした熟成など、独自の考え方による革新的な製造工程を導入した。
小山エディションは清酒酵母100%で醸したモルト(麦芽)原酒をバーボンやシェリーなどの洋樽で熟成させた。日光エディションは酒米(吟醸粉)を原料にしたグレーン原酒とモルト原酒をブレンドし、バーボン樽で熟成後に日光杉の和樽で熟成させた。いずれもアルコール度数は52%。昨年10月、熟成期間3年を経て発売され、完売した。新たなウイスキーを今夏から今秋にかけてリリースする。
今回のコンペには洋酒部門594アイテム、焼酎・泡盛部門に189アイテムが出品された。

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