◎今週の一推しイベント
【30日(土)】
▽「agnes b.on aime le graff!! 50年、ストリートとともに」(~6月8日、渋谷パルコ)
フランスのファッションブランド「アニエスベー」の創設者アニエス・トゥルブレさんのグラフィティコレクションに焦点を当てた展覧会が「PARCO MUSEUM TOKYO」で開催中だ。
ブランドの50周年を記念し、このほどフランス・ルーベのラ・ピシーヌ美術館で開かれ、台南市美術館(台湾)にも巡回予定。日本では洗練されたカジュアルとして親しまれる同ブランドだが、本展はアニエスさんその人とアートの深い結びつきを映し出す。
巨匠フューチュラ2000や、独自のスタイルを確立したクレイグ・コステロ、世界的影響力を持つオベイら著名アーティストたちの貴重な作品計29点と、そのアートを服に落とし込んだ15ルックを展示。色鮮やかなスプレーや躍動感あふれる文字によるアートがテキスタイルと響き合い、ストリートにあふれる人々の喜びや嘆きやため息を伝えている。
企画担当の古宇田リヴォー朱美さんは「欧州のグラフィティは時に政治や社会へのメッセージを込める。アニエスはそれを“誰かの心の叫び”と捉え、1970年代からコレクションを始めた。その人が有名かどうかに関心はなく、表現者への共感の行為だ」と解説。アニエスさんが東京で偶然タクシーの窓から見た壁画を気に入り、無名時代の鈴木ヒラクさんを探し当てたこともあったという。
2000年代以降、ストリートの落書きからキャンバスに表現の場が移り、地位を高めたグラフィティ。「本来の精神を失う懸念もあったが、一瞬で消えてしまう表現を保存し、後世の人々に見てもらえる意義はある」と古宇田さんは語る。
フランス本国では一切広告を出さず「人に喜んでほしい」と、直感を頼りに衣服やアートを発信し続けるアニエスさん。アーティストを支援する意識はなく、仲間として共に活動しているという。
◎今週の一推しイベント
【30日(土)】
▽「こころときめく☆キラキラ&リボン」(~6月22日、渋谷区代々木)
衣服を彩るリボンやスパングルなどの装飾に焦点を当てた展覧会が、文化学園服飾博物館で開かれている。17~20世紀の各地域の衣装を一堂に集め、人々を魅了してきた“装飾美の技法”をひもとく。
目を引くのは、20世紀に活躍した欧州の巨匠デザイナーたちによる1950~60年代の作品だ。クレージュのイブニングドレスは光沢感のあるサテンの輝きを効果的に取り入れ、胸元とウエストのエレガントなリボンが当時の新しい女性像を上品に映し出す。イブ・サンローランがディオールで手がけたドレスは、構築的なシルエットにロマンチックなリボン装飾が調和。ドレスの数々を通して、戦後欧州モード界のデザインの変遷も楽しめる。
きらびやかなガラスビーズや、金属糸などで精緻な刺しゅうが施されたアジアやアフリカの民族衣装も展示。織りや染めの技法を用いて“結び目”模様をかわいらしく表現した昭和初期や後期の着物は、作り手たちの芸術性を伝えている。
衣服の飾りには時代や地域ごとに、着用者の地位の誇示や呪術的な魔よけなど、多様な意味があったという。学芸員の金井光代さんは「細部まで技を凝らした装飾の数々は、見る者の心をときめかせ、手仕事への敬意を呼び起こしてくれる。輝きやリボンが、衣服の歴史の中でいかに美しく洗練されてきたかを感じてほしい」と話した。
▽「開放空間でメキシカンスタイルのグリル料理」(~9月30日、中央区)
松屋銀座屋上で毎年おなじみのグリル料理の期間限定イベント「美しくなるビアガーデン」を展開中だ。約250席の空間は、買い物帰りの家族3世代で楽しめる。平日はディナーのみ、土日祝日はランチ営業も実施。
今年のテーマは「A Touch of Mexican Spirit(美しく、自由に、陽気に)」。グリル料理にタコスやサボテン、ワカモレといったメキシコならではの食文化を融合。会場には同国を思わせる色彩や装飾を施し、開放感を引き立てた。
ドリンクは、メキシコのエッセンスを感じるカクテルのほか、スイカやシトラスを使ったノンアルコール「モクテル」も充実。
【6月1日(月)】
▽「生活のたのしみ展2026」(~7日、新宿区)
株式会社「ほぼ日」がプロデュースする大型直売フェスティバルが、西新宿の新宿住友ビル三角広場で行われる。同社は、創業者でコピーライターの糸井重里さんが考案した「ほぼ日手帳」の販売などで知られる。
「おもしろいことっていっくらでもある!!」をコンセプトに、衣食住にかかわる出展者がさまざまな商品を披露。できたてポテトチップスなどを紹介する“食”、初夏に向けた衣服が楽しめる“ファッション”、暮らしを彩る商品をそろえた“インテリア”など、テーマごとのエリアを設ける。
注目は、自分好みの品をあつらえる店舗を集めた「あじさいパープル」エリア。好みの紙を選べるオーダーノートで知られる東京・蔵前の文具店「カキモリ」が初参加、「めがね舎ストライク」では対話を通じて最適な眼鏡を提案する(両店ともオーダー品相談は事前予約制)。履き心地に定評がある「NAOT」の靴は気軽に試着できる。
同エリアには、糸井さんが企画監修と全シナリオを手がけた人気ロールプレーイングゲーム「MOTHER」の店(初日のみ事前予約制)も登場する。
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