約30年ぶりに公開されたナウマンゾウの臼歯

 【矢板】市文化財に指定されているナウマンゾウの臼歯が、市郷土資料館で公開されている。市教委生涯学習課が7月12日まで開催しているテーマ展「郷土資料館所蔵のお宝特別公開」の目玉展示品で、ナウマンゾウの臼歯が公開されるのは約30年ぶり。

 ナウマンゾウは、今から約30万年前に大陸から日本に渡り、約2万年前まで日本列島に生息していた。

 臼歯は1970年代に幸岡の旧矢板西小で、二つ発見された。咬合(こうごう)面の形状から中期更新世のものと考えられている。生物史や環境史の観点から重要な資料として、89年12月に市の文化財に指定された。

 同課は毎年、同館でテーマ展を開催。今回はナウマンゾウの臼歯のほか、市出身の南画家高野耕雨(たかのこうう)(1869~1931年)が絵を手がけた掛け軸や、旧泉村の村役場資料など計25点が並ぶ。

 同課の久木伶哉(ひさきれいや)さん(24)は「興味を持つことが文化財を守ることにつながる。地元にこんな宝物があると知ってもらえたら」と来場を呼びかけている。

 入館無料。月曜、祝日休館。午前10時~午後4時。(問)同課0287・43・6218。