「ナカスイ!」(祥伝社)や「オリオンは静かに詠う」(小学館)などがそうですが、私は青春モノを書くのが好きです。自分自身の青春時代が暗黒期だったので、私が書くキャラたちには、私ができなかった「青春の謳歌」を思う存分してほしいからなのです。ある意味、代償行為なのかもしれません。
昨年の10月下旬、とあるお知らせがSNSのタイムラインを流れていきました。
「『本の甲子園』では、47都道府県、各県を代表する在住作家を募集しております!」
高校生作家のバトル大会かと思って、詳細を見てみました。すると
・直木賞作家の今村翔吾先生が発起人
・図書館と書店の連携、作家と地域の結びつきの強化、各地での文化振興の一助、さらに作家にとってのステップアップの場として考えられた
・地元作家による作品で、NDC分類913.6(日本の小説)に属する本の中から、代表となる1冊を選考
・「本との出会いは縁である」という考えに基づき、各対戦の結果はランダムに選ばれた図書館員の投票によって決定
「甲子園」というからには、作家の年齢制限があるのかと思いきや、特にないとのこと。エントリーできる小説の条件は(抜粋&要約、カッコ内は私の補記)
(1)47都道府県それぞれの地元に「在住」する作家による自薦作品(ゆえに在住する都道府県名を公表する必要がある)
(2)2024年10月~2025年9月の間に刊行されていること※最新作がこの期間に刊行されている場合はシリーズ第一作をエントリーすることが可能
(3)文庫は文庫オリジナル作品のみ(単行本の文庫化は不可)
以上の条件に対し
(1)私は栃木県在住であることを公表しているのでOK
(2)私の作品でこの期間だと、「百年厨房」(文庫版)、「ナカスイ!海なし県の水産列車」、「オリオンは静かに詠う」が該当。水産列車は第三作なので、第一作の「海なし県の水産高校」をエントリーできる
(3)これにより「百年厨房」は除外
「ナカスイ!海なし県の水産高校」では「ご当地おいしい!甲子園」に、「オリオンは静かに詠う」では市民かるた大会にキャラたちを挑ませているし、自分自身も何かの大会にチャレンジしてみようか。
青春の10代を暗黒期で過ごしてしまった自分に代わり、40年後の自分が挑むというのもいいかも。
2作品までエントリーできるとのことで、「オリオンは静かに詠う」と「ナカスイ!海なし県の水産高校」を10月末にエントリーしました。
そのまま日々が過ぎてゆき、がん闘病中の夫の看病、夫が年末に亡くなったあとのあれこれで忙しく、気がつけば4月になっていました。
「そういえば、『本の甲子園』ってどうなったんだろう」と思い出したころ。馴染みのない市外局番から、電話がありました。
不思議に思って出てみたところ、
「『本の甲子園』事務局です。『オリオンは静かに詠う』が栃木県代表に選出されました」
そんなわけで、54歳の私も青春してきます!
全員栃木県出身のキャラたちと一緒に、頑張ってまいります。

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