自分の卒業証書の紙をすく生徒ら

 【那須烏山】烏山高の3年生117人が、来年3月の卒業式で受け取る自らの卒業証書を「烏山和紙」で作っている。地域学習「烏山学」の一環で、福田製紙所の工房「和紙の里」(小原沢)で今月下旬まで紙すきに挑んでいる。

 烏山和紙の生産技術は国選択無形文化財で1300年の歴史を持つとされる。卒業証書の紙すきは同校の恒例で、本年度は5月下旬に始まった。今月4日は2回目の活動が行われ、生徒約30人が参加した。

 ともに県伝統工芸士の福田長弘(ふくだながひろ)さん(59)と妹の博子(ひろこ)さん(56)が指導。博子さんは和紙の材料を「すき桁(けた)」ですくう手本を見せながら「水の量、振り方で紙は変わる。だから世界で1枚の紙」と解説し、生徒は次々と挑戦した。

 先頭を切って紙すきを体験した大森響輝(おおもりひびき)さんは「少しミスをしたけれど、自分の卒業証書を自分で作れるなんて、烏山高ならではの体験」と喜んでいた。