企業のブランディング対策について話し合うブランドクラウドの社員たち=東京・赤坂(提供写真)

 ブランドクラウドの叶野雄与社長(提供写真)

 八芳園(東京・白金台)でのメディア発表会でハグするトリピーとくまモン(上)、「割烹 BUTAI」で提供される鳥取、熊本両県の食材を生かしたランチ限定コース(提供写真)

 「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」の「ベーシックス(BASICS)」シリーズに焦点を当てた写真展=東京・南青山((C)ISSEY MIYAKE INC.)(提供写真)

 「秘密の部屋」((C)くらはしれい/Gakken)(提供写真)

 企業のブランディング対策について話し合うブランドクラウドの社員たち=東京・赤坂(提供写真)  ブランドクラウドの叶野雄与社長(提供写真)  八芳園(東京・白金台)でのメディア発表会でハグするトリピーとくまモン(上)、「割烹 BUTAI」で提供される鳥取、熊本両県の食材を生かしたランチ限定コース(提供写真)  「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」の「ベーシックス(BASICS)」シリーズに焦点を当てた写真展=東京・南青山((C)ISSEY MIYAKE INC.)(提供写真)  「秘密の部屋」((C)くらはしれい/Gakken)(提供写真)

 ◎今週の一推しトピック

 ▽「企業の信用を守るブランドクラウドの挑戦」(港区赤坂) 

 「見えない恐怖」であるネットの風評被害から企業の信用と努力を守る株式会社ブランドクラウドの取り組みが注目されている。生成AIの普及で激変するデジタル社会が抱えるリスクと対応策について、同社の叶野雄与社長に聞いた。

 公式ホームページよりも、SNSやAIで検索した情報を安易に信じる昨今の傾向について「AIが誤情報を学習して拡散し、長年築いた信用を一瞬で失うリスクは、どんな組織も避けられない」と警鐘を鳴らす。風評被害は企業の株価、採用、社員の士気にも直結する。「組織が培ってきた努力を無駄にさせない」との思いから、最先端のAI技術を駆使した監視や、独自のコンサルティングでトラブルを“未然に防ぐ”取り組みに力を注ぐ。一方で、人は真偽が不明でも面白おかしい情報に注目しがちだ。誤情報による炎上には、正しい事実を世間に届ける「攻め」の情報最適化支援も行い、企業価値の維持、向上を目指す。

 問題視するのは、企業が炎上を恐れるあまり社会的に意義のある発信を止めてしまう「発信萎縮」だ。SDGsやサステナビリティーなどの社会貢献は評価される活動だが、ネット上で「売名」「偽善」などと一方的に切り取られ、予期せぬ炎上に発展するリスクを恐れて公式HPへの掲載を自粛する企業もあるという。しかし「優れた活動は非公開にせず、客観的なファクトとして社会へ正しく示すことが、自社のブランディングにつながっていく」と指摘する。

 炎上リスクは子どもたちを含む個人にも起こり得る。AI社会でネガティブキャンペーンが激化する中、攻撃を恐れて黙るのではなく、「自らの活動を正しく世界に伝えるリテラシーが次世代に不可欠だ。AI時代に負けないブランディング力を企業や個人が確立することが、日本経済を底上げし、“失敗しても何度でも立ち上がれる社会”をつくる」。

 7月1日、赤坂の本社に国際認証「B Corp」の先駆けダノン社を招き、サステナビリティーに関する勉強会を開催(19時~)。対象は企業に所属する人。

 ○そのほかのお薦めイベント

 【20日(土)】

 ▽「食パラダイス鳥取県×食のみやこ熊本県フェア」(~26日、港区、事前予約制)

 鳥取県と熊本県が主催し、両県の食材の魅力を紹介するフェアが、ニュウマン高輪29階のレストラン「割烹 BUTAI」で開催されている。同店を運営し、地方創生に取り組む八芳園が連携。

 期間中はランチ限定で「鳥取∞熊本 和牛とスイカがむすぶ初夏のごちそう御膳」(1日15食)を提供。両県共通の名産、和牛とスイカが中心のコースで、ブランド和牛「鳥取和牛オレイン55」「くまもとあか牛」を使用、糖度が高い両県のスイカを冷やしたデザートが並ぶ。鳥取のクロマグロや熊本のクルマエビなど、厳選された旬の食材も彩りを添える。

 フェアに先駆け行われたメディア発表会には、鳥取県の平井伸治知事、熊本県の木村敬知事、農林水産省の山下雄平副大臣が登壇し、両県キャラクターのトリピーとくまモンも参加。平井知事は「スイカは熊本の旬が終わる頃、鳥取で旬を迎える。リレー方式でつなぎながら、東京のみなさんに届けている」と連携をアピール。木村知事は「食の豊かさは、観光や移住定住、人と人の関係をつくるうえで最も大切な要素だと思う」と話した。

 同レストランの加納哲郎料理長は「地域とコラボレーションした料理を考えるとき、最も心がけているのは素材感を残すこと。手を加えすぎずに味わってもらうことで、その地域の特性が伝わる」と、地方の食を東京に届ける意義を語った。

 ▽「特別展 PLEASE」(~30日、港区、入場無料)

 イッセイミヤケが手がけるブランドの一つ「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」が、青山のフラッグシップショップで、プリーツシリーズの原点に光を当てた写真展を開いている。

 広々とした3階のフロアを中心に、ロンドンのカルチャーシーンをリードするアーティスト2人が共同制作した写真作品13点が並ぶ。

 主役に据えたのは、1994年に発売され、時代に合わせて発展を続ける「ベーシックス(BASICS)」シリーズだ。同ブランドのプリーツ製品の中で最も歴史があり、基本的なデザインとして知られる。

 撮影のためにライトグレー、グレー、ブラックという3色を厳選。ワンピースやパンツ、大判スカーフなどを組み合わせ、躍動的でユニークなポーズをとるモデルたちを、写真家のキャンベル・アディさんが撮影した。鮮やかな赤やブルーが印象的な写真の背景をつくり出したのは、空間デザイナーのイビー・ンジョヤさんだ。 

 誕生から30年以上、普遍的なデザインを追求してきた衣服が、2人による独自のスタイリングや演出で新たな表情を帯び、現在のロンドンのファッションシーンを想起させる。

 ▽「10周年記念 くらはしれい展」(~29日、中央区)

 人気のイラストレーター、絵本作家くらはしれいさんの活動10周年を記念した展覧会が、松屋銀座で開催中だ。

 岐阜で猫たちと暮らすくらはしさんは、レトロな海外絵本を思わせる世界に、少女と少年、クマやうさぎなどの動物をやさしいタッチで描く。子どもたちが身に着けるベレー帽やエプロンドレス、手にするおもちゃの繊細な色使いも特徴だ。

 本展のキービジュアルは、大きな鍵穴の上に描かれた黒猫を見つめる少女のイラスト。絵本の世界へ迷い込むイメージを喚起する。会場に並ぶ複製原画には「どうぞ明日もたのしい日でありますように。」など、やすらぎと夢、希望を与える言葉を添えた。これまでに出版された絵本や、直筆の原画も紹介。

 人魚と少年の物語を、絵本のページをめくるような映像と“読み聞かせの声”で楽しめるシアタールームも。日常をいとおしむ作家のまなざしを感じられる展覧会だ。