小山市内唯一の銭湯「幸(さち)の湯」(同市城山町2丁目)で22日、浴場の壁のペンキ絵が14年ぶりに描き換えられた。男湯には満開の桜に彩られた荘厳な富士山がお目見えし、浴場の雰囲気を一新させた。

以前より一回り大きく描かれた男湯の富士山=22日午後2時40分、小山市城山町2丁目
以前より一回り大きく描かれた男湯の富士山=22日午後2時40分、小山市城山町2丁目

 幸の湯は、県公衆浴場業生活衛生同業組合に加盟する残り3軒の銭湯の一つ。描き換えは前回の2012年に続き、国内に数人しかいない銭湯絵師の中島盛夫(なかじまもりお)さん(81)=東京都=が担当した。

 店主星良則(ほしよしのり)さん(66)の要望を踏まえ、男湯は前作に続いて富士山をモチーフとした。中島さんは縦3・5メートル、横5・5メートルの壁に、弟子とローラーやはけで山肌を塗り、山頂の雪は筆を使って繊細に表現。周囲には淡いピンクの桜と柔らかな緑の山もあしらった。

以前より一回り大きく描かれた男湯の富士山
以前より一回り大きく描かれた男湯の富士山

 この日は定休日だったが、常連客も駆け付け、様子をじっと見つめていた。中島さんは「桜はめったに描かないが、たまにはと思って」と満足げ。星さんは「今までと色合いが変わり、常連さんにも変化を楽しんでもらえるはず」と笑顔で話した。