「栃木県民なんで『前に前に』って出ていくのが苦手なんですよ。U字工事さんともそんな話をします」という大島美幸=都内

「栃木県民なんで『前に前に』って出ていくのが苦手なんですよ。U字工事さんともそんな話をします」という大島美幸=都内

 歯に衣(きぬ)着せぬ栃木なまりのトークに磨きがかかる大島美幸(おおしまみゆき)。「わざわざ栃木から来てくれたんですか。ありがとうございます」とちゃめっ気たっぷりの笑顔で出迎えてくれた。

 お笑いトリオ「森三中」としてデビューして約20年。毎年、あまたの新人がデビューし熾烈(しれつ)な競争が繰り広げられるお笑い界で「とにかくがむしゃら」に、裸をさらすこともいとわない過激な芸風で人気者になった。

 街頭でのロケ中に「面白かったよ」と声を掛けられたり、ファンから「元気をもらいました」という手紙をもらったりすることが励み。最近はバラエティー番組や情報番組の出演が中心だが、一番やりたいのは「やっぱりコント」だ。

 お笑いの道に進む原点となったのは、小中学生時代。「裸にされて地中に埋められたり、トイレに入ったら上から水を掛けられたり」のいじめを受けた体験だ。「今だったら大問題ですよね」

 そんなある日、いじめっ子に「なぜいじめるの」と聞いてみた。返ってきたのは「泣くと面白いから」と思いも寄らない答え。「『そうか、面白いんだ』と思って。『いじめられて泣いてるんじゃなくて、笑わせてるんだ』と気持ちを切り替えたらすごく楽になって」。壮絶な体験をおおらかに振り返る。

 高校時代までを過ごした大田原市は今も特別な場所。お盆や正月は実家に戻ることが多いという。「東京から近いのに自然が多い。野菜もおいしいし」。離れたことで地元の魅力を再認識している。

 40代が目前となり、体力の低下を痛感している。「ロケでしゃがむと膝が痛くなったり」と苦笑する。「体力づくり」は抱負の一つだ。とにかく歩くことを心掛けたり、バラエティー番組出演をきっかけに知ったダイエット法「ゼロトレ」に取り組んだりしている。