新鹿沼駅前に店舗とクラフトビール蒸留施設を構えるトリイ堂醸造=鹿沼市

7月10日からトリイ堂醸造の店舗で提供されるクラフトサケ「からはな」(左)と酒粕を使ったビール「前日光GOLD」

壁には大きなロゴが描かれたトリイ堂醸造の店内=鹿沼市

奥には醸造所があり、カウンター脇にはクラフトビールのタップが並ぶトリイ堂醸造店内=鹿沼市

新鹿沼駅前に店舗とクラフトビール蒸留施設を構えるトリイ堂醸造=鹿沼市 7月10日からトリイ堂醸造の店舗で提供されるクラフトサケ「からはな」(左)と酒粕を使ったビール「前日光GOLD」 壁には大きなロゴが描かれたトリイ堂醸造の店内=鹿沼市 奥には醸造所があり、カウンター脇にはクラフトビールのタップが並ぶトリイ堂醸造店内=鹿沼市

 クラフトビールのトリイ堂醸造(鹿沼市鳥居跡町)と、日本酒の小林醸造前日光醸造所(鹿沼市上粕尾)は、共同企画製造したクラフトサケ「からはな」と日本酒原料ビール「前日光GOLD」を商品化した。7月10日からトリイ堂醸造の店舗で提供を始めた。

 小林醸造前日光醸造所は2024年7月、旧上粕尾小の校舎や体育館を活用し、技術継承に取り組む酒蔵として誕生。一方のトリイ堂醸造は今年2月、新鹿沼駅前に市初のビール醸造所としてオープンした。

 前日光醸造所の小林一三(こばやし・いちぞう)社長と、トリイ堂醸造の風間教司(かざま・きょうじ)社長は小中学校の同級生。「お酒で鹿沼を盛り上げたい」という共通の思いから、今回の企画が立ち上がった。

 「からはな」は、全国的にも珍しいホップを使用したクラフトサケだ。前日光醸造所のフルーティーな日本酒をベースに、トリイ堂醸造が使用している4種類のホップを、発酵中のもろみに漬け込んで仕上げた。

 この製法により、ホップ由来の軽やかな苦みと、青リンゴやかんきつ等を思わせる香りが重層的に広がる。ホップの成分が反応して生まれる、鮮やかなピンク色の見た目も目を引く一杯だ。

 一方の「前日光GOLD」は、5月に実施した顧客による飲み比べイベントを経て誕生した。大吟醸の酒粕を用いた試作3種のうちの第1弾。ラガービールのようなキレと、ホップの華やかな香りが共存する「Cold IPA」というスタイルで提供する。通常は販売されない「黒粕」や精米過程で出る「白糠(しぬか)」を有効活用し、大吟醸のような和のテイストに仕上げたという。

 料金は「からはな」が1合(180ミリリットル)千円。「前日光GOLD」が1パイント(473ミリリットル)1300円、ハーフサイズ880円。

 両者は原料を互いに活用し合う循環型経済(サーキュラーエコノミー)を目指す。「いつか鹿沼が『醸造の街』と呼ばれ、僕たちのお酒を通じてもっとこの街を好きになってくれる人が増えたり、いろいろな人がつながったりしていく、そんな無限の可能性を開くきっかけになることを願っている」としている。