「カントリーに憧れて、見よう見まねでギターの弾き方を探りました」と話す眞名子新

 インタビューに答える眞名子新

 眞名子新のアルバム『良くなった動物』

 「カントリーに憧れて、見よう見まねでギターの弾き方を探りました」と話す眞名子新  インタビューに答える眞名子新  眞名子新のアルバム『良くなった動物』

 カントリー音楽を土台にした軽やかで温かみのある楽曲で注目されるシンガー眞名子新が、ニューアルバム『良くなった動物』をリリースした。

 ギターを手にシンプルな旋律を歌いつつ、手拍子や口笛がにぎやかに響き渡る。「自分が影響を受けたアメリカのカントリーのいいところを、日本語で歌って届けたい」

 大学時代は弾き語りでフォークソングを披露していた。「歌っていると一人で完結してしまって、ライブをしてもお客さんと距離があるように感じていた」。音楽の道をいったん諦めて、2年ほど会社員生活を送った。

 転機はコロナ禍で暇な時間が増えた頃。米国のカントリーバンドの動画を見て、聴衆と一体になって楽しむ演奏に「音楽をみんなで共有している感じがあった。自分もやりたいと思った」。

 ギターをただつま弾くのではなく、リズム楽器と捉えてかき鳴らすことで「カントリーの明るいサウンドができるようになった」。時につんのめるような速さでも弾く。「馬が走っているような疾走感のあるリズムもカントリーの特徴です」

 誰にでも訪れる嫌な朝を歌った「薔薇を飾るなら」など、生活に根ざした柔らかな歌詞の言葉も魅力。詞は兄の幹が書いている。「兄から送られてきた歌詞が、言葉の意味を理解する前にすでに音を持っているように僕は感じる。その音を最大限に生かしてよく聞こえるようにしてあげる感じです」。そうやって曲を作ってきた。

 表舞台に立つつもりはないという兄だが「2人で一つ。兄なしではできないですね」と笑った。