「新聞は漢字や専門的(せんもんてき)な用語がたくさんあって難(むずか)しい」と敬遠(けいえん)しがちです。こうした抵抗(ていこう)感を少しでも和らげ、新聞に親しんでもらう取り組みの一つに語句を集める活動があります。
それぞれの子どもたちに新聞に目を通してもらい、学校で習った漢字が使われている言葉や興味(きょうみ)を持った言葉などを拾い出してもらいます。大きくて切り取りやすい見出しを使えば作業が進みます。
「期待(きたい)」や「対決」「正しい」「増やす」「投票率(とうひょうりつ)」など自由に探(さが)します。これらを切り取ってノートや画用紙などに貼(は)り付け、読み方や意味などを調べて書き込みます。先生が独自(どくじ)にシート=写真=を作ってもいいでしょう。「あ」から始まる言葉、「い」から始まる言葉というように、五十音順に分けると整理しやすくなります。
さらに、集めた語句(ごく)を使って「勝利に期待する」「正しい使い方を学ぶ」など短い文を作ります。どんな表現(ひょうげん)ができるか、いろいろ考えてみましょう。
語句は一度にたくさん集められないので毎日こつこつ行い、内容(ないよう)を充実(じゅうじつ)させていってください。作業を通し、新聞の語句が決して難しいものばかりでなく、日常生活と深く関(かか)わっていることに気づかせ、新聞や社会に目を向けるきっかけづくりにしてください。