トーホクが発売した「えぐみ70%オフ 驚きのサラダほうれん草 まろみ」

 種子製造販売のトーホク(宇都宮市東町、添谷恭彦(そえやたかひこ)社長)は、ホウレンソウに含まれる苦み成分のシュウ酸を7割カットした種子の新商品「えぐみ70%オフ驚きのサラダほうれん草 まろみ」を発売した。下ゆでの一手間を省ける上、サラダなど生でも食べられるのが特長だ。

 同社は家庭菜園用の花きや野菜の種を開発し、全国のホームセンターや直売所などで販売している。

 シュウ酸は水溶性のアクで、除去するためには湯通しするといった手間が必要だが、湯がくと栄養素も溶け出してしまう。そこでアクのないホウレンソウを作れないかと2009年に開発を始め、今夏、発売にこぎ着けた。

 ホウレンソウの風味はそのまま楽しめ、カロテンの含有量や糖度などは一般のホウレンソウと変わらないという。21年に開発に関する特許を取得した。

 25ミリリットル入り、220円。県内のホームセンターなどで販売している。

 同社の担当者は「今までとまったく異なるホウレンソウ。多くの園芸愛好家に育ててもらいたい」と話している。