上部の枝や葉が枯れてしまった樹木。クビアカツヤカミキリの被害とみられる(みかも山公園管理事務所提供)

みかも山公園で見つかったクビアカツヤカミキリの成虫(同公園管理事務所提供)

園内で見つかったフラス(同公園管理事務所提供)

上部の枝や葉が枯れてしまった樹木。クビアカツヤカミキリの被害とみられる(みかも山公園管理事務所提供) みかも山公園で見つかったクビアカツヤカミキリの成虫(同公園管理事務所提供) 園内で見つかったフラス(同公園管理事務所提供)

 栃木、佐野両市にまたがる県営みかも山公園で、桜や桃の木に寄生して枯死させる特定外来生物の昆虫「クビアカツヤカミキリ」による被害が増えている。今年、園内で被害が確認された樹木は桜など64本。昨年までは年間で数本程度の被害だった。同公園管理事務所は「今年から被害が急増している。既に枝や葉が枯れた木もある」と頭を悩ませる。県公園事務所によると、県内の都市公園で被害が確認されたのは同公園のみ。県南部の果樹園などで被害が目立っていることが影響している。

 みかも山公園は県内最大の都市公園で敷地面積は約166ヘクタール。豊かな自然があり、桜(ソメイヨシノ)や梅などのさまざまな花が咲く。同公園管理事務所によると、クビアカツヤカミキリの被害が初めて確認されたのは4年前。園内の「万葉庭園」の桜と桃の計2本で被害が見られ、木は伐採、焼却した。その後も年間で数本の被害が出ていたが、今年は急増した。