【足利】認知症になっても安心して暮らせるまちづくりの啓発活動に取り組む「RUN伴+(ともぷらす)足利・佐野実行委員会」は23日、名草上町の名草ふるさと交流館で竹灯(あか)りオレンジライトアップのイベントを行った。
オレンジ色は認知症啓発活動のシンボルカラー。柳義則(やなぎよしのり)委員長(45)ら約20人の参加者は、長さ10〜80センチに切り分けた直径10センチ前後の竹筒約70本に電気ドリルで思い思いの文字や模様をあしらい、筒の中に発光ダイオード(LED)のキャンドルを置いて竹灯りを完成させた。
竹灯りは交流館の和室や縁側に所狭しと並べられた。59歳で認知症と診断された後、実名を公表して啓発活動に取り組んできた広島市、竹内裕(たけうちゆたか)さん(72)は「幻想的で美しい眺めだ。子どもたちも参加して楽しい活動ができた。認知症と診断されても周囲の手助けがあれば、普通に近い日常生活が送れる」と話していた。