秋のツアーを控え幻のレール敷設工事が進む「下野中川停車場」付近

秋のツアーを控え幻のレール敷設工事が進む「下野中川停車場」付近

秋のツアーを控え幻のレール敷設工事が進む「下野中川停車場」付近 秋のツアーを控え幻のレール敷設工事が進む「下野中川停車場」付近

 【茂木】町が設立した地域限定旅行業「もてぎニューツーリズム」は、未成線「長倉線」の秋の里山を歩く今秋のツアー販売を開始した。今季は10〜12月の全5回に開催を絞り、ツアー特典を充実させた。町商工観光課内に設立した一般社団法人の同社が初めてツアーを主催する。

 ツアーは10月15日を初回に、同16日、同29日、11月26日、12月3日の計5回。ツアー2年目の今春は全10回を設定したが、参加者が分散したため回数を半減、ツアー特典を充実させた。

 初回が茂木駅から「大峯山トンネル」まで3・1キロの入門コース(参加費3千円)で、ほかは4回とも全行程5・9キロを歩く踏破コース。踏破コースのうち11月26日開催回(同5500円、食事付き)にのみ帰路のバス利用を設定し、ほか3回(同4千円、食事付き)は幻の駅「下野中川停車場」での現地解散となる。定員各35人。

 ツアーには、パックの新米(2合)と町内の老舗菓子店の人気スイーツ(日替わり)のほか、茂木から下野中川までの「硬券切符」が付き、踏破コースでは日付の印字も楽しめる。

 秋季ツアーに合わせ、昭和初めの路線建設当時に思いをはせてもらおうと、町は下野中川停車場周辺にレールを敷設する工事も進めている。

 5回のツアー以外でも10人以上の団体向けにはオーダーメード型ツアーの開催も受け付けている。

 ツアー参加は町観光協会の長倉線ホームページから申し込む。

(問)同協会事務局(町商工観光課内)0285・63・5644。