ボート成年女子クォドルプル 予選3位で予選突破を決めた本県選抜の選手たち=谷中湖特設ボートコース

 第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」は1日に開幕し、谷中湖特設ボートコースほかで各競技を行った。本県はボート(1000メートル)の少年女子シングルスカル予選で飯塚百合子(いいづかゆりこ)(東京・成立学園高)が4分2秒38のA組1位で準決勝に進んだ。成年女子同種目の増田萌(ますだもえ)(佐野高教)も予選を通過。かじ付きクオドルプルも成年女子、少年女子の本県選抜がそろって予選を突破した。

 「みんなで一体感を持ってレースに臨めた。硬くならずにできた」。成年女子かじ付きフォア予選を3着で通過した本県選抜の主軸、バウの田中紗貴(たなかさき)(早大)は満足そうに振り返った。

 本県選抜は四つの大学から5選手が集まった寄せ集めチーム。練習量などに不安はあったが、スタート直後から3位につけ、最後は宮崎の猛追を振り切った。こぎ手のコントロール役、ストロークの安彦(あびこ)こゆき(中大)は「(4人のこぎ方が)崩れた状態でラストスパートに入らないように、リズムを大きくした。最後にピッチをしっかり上げられた」と勝因を語った。

 準決勝は2日後。田中は「予選よりも強豪と当たるが、自分たちのやるべきことやってベストを出したい」、安彦は「自分たちのこぎに集中して、リラックスして楽しみたい」と意気込んだ。