栃木県農業試験場が開発したオリジナル酒造好適米「夢ささら」の刈り取りが4日、JAなすの酒造好適米研究会会長で大田原市佐久山、滝田稔(たきたみのる)さん(75)方の田んぼで始まった。
夢ささらは、代表的な酒米「山田錦」を基に2005年に開発が始まり、18年度に一般栽培が始まった。同JAによると、管内では8戸の農家が21.6ヘクタールで作付けしている。また、今年は8月の日照不足で品質や収穫量への影響が懸念されたが、例年通りの出来になったという。
滝田さんは今年は5月下旬に3.3ヘクタールで作付けし、この日はコンバインを使い60アールで稲を刈った。
滝田さんは「稲が伸びやすい品種だが、伸び過ぎないように注意した」と話し、「すっきりとした味わいのおいしい酒になると思う」と期待を寄せる。
同研究会員が育てた夢ささらは、県内各地の蔵元で吟醸酒の製造に用いられる。