第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第9日は9日、18競技を行い、カヌースラロームのカヤックシングル(15ゲート)で成年男子の斎藤康祐(さいとうこうすけ)、成年女子の富沢くるみ(ともに県スポーツ協会)が準優勝した。
手にしかけた優勝がするりと逃げていった。カヌー成年男子スラローム・カヤックシングル(15ゲート)の斎藤康祐(さいとうこうすけ)(県スポーツ協会)は8日の25ゲートに続いて連日の2位。「昨日と同じく力は出し切ったが、悔しさはある」と複雑な表情を浮かべた。
25ゲートで優勝した岐阜県選手との一騎打ちとなった2本目。左右に大きく振られる旗門を攻めつつミスなくクリア。一時トップに立ったが、最終スタートの岐阜県選手にさらに上回られ「拍手を送るしかないですね」と苦笑いした。
兄弟選手としても知られ、神奈川県代表として8位に入賞した中学3年生の弟・徹平(てっぺい)に温かいまなざしを向けつつ「まだまだ負けない」と笑う。21日からは日本選手権に出場する予定で、とちぎ国体をステップに「世界で戦える選手」を目指していく。