第77回国民体育大会「いちご一会とちぎ国体」第10日は10日行われ、栃木県はボクシング成年男子フライ級の平塚駿之介(ひらつかしゅんのすけ)(駒大)、重量挙げ少年男子102キロ超級スナッチとジャークの塚田直人(つかだなおと)(小山南高)が優勝を果たした。
馬術少年の広田大和(ひろたやまと)(那須トレーニングファーム)はトップスコアで5位入賞。賞状を受け取り、いつものように気丈に振る舞ったが、「地元国体を本気で勝ちにいったので…」と言葉を詰まらせた。
次々と高得点の障害をクリアし、トップ選手を上回るペースで跳び続けた。ただ、今大会3種目に出場した疲れが人馬に出た。「途中から障害間の歩数が増えてしまった」。わずかな狂いから終盤、3連続で障害を落とし、目標の点数に届かなかった。
「国体はマイナー競技の馬術を広めるチャンス。そのためにも自分は優勝したい」と語った大会前。個人の結果は理想と違ったが、栃木県チームの大活躍は多くの県民の記憶に刻まれた。
「毎日、大きく新聞に載って。観客席がいっぱいになるほど人が来てくれて。本当にうれしかった」。最後は喜びで言葉を詰まらせた。