刊行されたスリナム産昆虫変態図譜1726年版の表紙(右は見本)

今回刊行の図譜を手にする白石さん(左)と新部さん

収録図版の1枚。インディアンジャスミンとウラベニカスリタテハが描かれている

刊行されたスリナム産昆虫変態図譜1726年版の表紙(右は見本) 今回刊行の図譜を手にする白石さん(左)と新部さん 収録図版の1枚。インディアンジャスミンとウラベニカスリタテハが描かれている

 昆虫学のパイオニア、博物画家としても著名なマリーア・ズィビラ・メーリアン(1647~1717年)の傑作、手彩色銅版画集「スリナム産昆虫変態図譜」1726年版の日本語・英語訳書がこのほど刊行された。白石雄治(しらいしゆうじ)さん(77)=宇都宮市、白石環境会長=が製作総指揮し、新部公亮(にいべこうすけ)さん(67)=日光市、県立図書館職員=が協力して5年がかりで完成させた。

 県内の全公立図書館や主な博物館、美術館のほか各都道府県に計213冊を寄贈した。チョウ愛好家の2人は「手に取って私たちと同じ感動を味わってほしい」と話している。