大谷石販売・商品開発のKANEHON(カネホン、栃木県宇都宮市大谷町、高橋卓(たかはしまさる)社長)は、宇都宮市大谷町の露天掘り採石場に、空中に架け渡したワイヤロープを滑り降りるジップラインを整備し、19日本格オープンする。採石場跡の地底湖探検やサイクリングツアーなど近年、アクティビティーが盛んな大谷地区で、ジップラインは初のアトラクション。石の里・大谷を体感できる新たなスポットとして話題を呼びそうだ。
場所は同社が運営するカネホン採石場。広さ約3万平方メートルの大谷地区で最も大規模な露天掘り採石場だ。
同社は2019年度から、採石を行わない土日・祝日に、他にはない巨大な異空間を活用した体験型観光を展開している。より多くの若者に大谷の魅力にもっと触れてもらおうと、国の事業再構築補助金を活用してジップラインを整備し、今夏プレオープンした。
ジップラインの名称は「ハヤブサ」。採石場に毎年ハヤブサが来ることから名付けた。採石場の約200メートル間にワイヤロープが張られ、スタート地点から標高差約20メートルを滑車で滑り降りるスリルを体験できる。
利用対象は体重40〜90キログラム、身長140〜185センチ。年齢は10〜70歳。利用時に安全装具のハーネス、ヘルメット、ゴーグルを着用してもらい安全を確保する。
営業は土日・祝日のみ(雨天、強風時は中止)。受付時間は午前9時半〜午後3時。料金は1回2千円。
高橋社長は「最初は興味がなくても、大谷に来れば自然と大谷石の良さにも触れてもらえる」と話している。