あんこぱん

さまざまなお菓子が並ぶ店内と金子さん

あんこぱん さまざまなお菓子が並ぶ店内と金子さん

 地元で愛される老舗和菓子店の看板商品は、自慢のあんこがたっぷり詰まった「あんこぱん」(160円)。一口食べれば、とろっとしたあんこの上品な甘さに思わず笑みがこぼれる、和菓子店ならではのあんパンだ。

 あんこは、つぶあんとこしあんの2種類。北海道十勝産の小豆を使い、つぶあんは4日間、こしあんは2日かけて作る。ポイントは、2回に分けて行う蜜漬け。濃度が薄い蜜の後に濃い蜜に漬けることで、小豆の粒がつぶれないように工夫している。

 また出来上がったあんこをパンに後入れすることで、柔らかく、みずみずしいまま味わえる。つぶあんは小豆のふっくら感、こしあんは溶けるような滑らかさがたまらない。

 店は1949年創業。あんこぱんは、金子博行(かねこひろゆき)代表(49)が店をリニューアルした2004年から販売している。「初めはこんなに長く続けるつもりではなかったけど、リピーターが多くて定番商品になったんです」と話す。店には、どら焼きや季節の上生菓子なども並び、全てあんこを作り分けているという。

 あんこぱんは午前中に売り切れることもあるため、前日までの予約がお勧め。

 ▼メモ 下野市小金井6の7の3。午前8時~午後6時。水曜定休。(問)0285・44・0218。