ジンギスカン定食

北海道の地図や写真などが所狭しと貼られた店内。手前が沢村さん

ジンギスカン定食 北海道の地図や写真などが所狭しと貼られた店内。手前が沢村さん

 煙がもうもうと立ちこめる中で食べるイメージが強いジンギスカン。好きだけどランチに食べるのは気が引ける…。そんなラム肉ファンに試していただきたい。

 北海道直送のくせのないラム肉、タレは道産子が愛してやまない甘塩っぱい「ベルのタレ」。もやしやキャベツなどたっぷり野菜と一緒に炒めたジンギスカン定食(880円)は、煙の匂いを気にせずがっつり食べられる家庭の味だ。

 店主の沢村満江(さわむらみつえ)さん(51)は宇都宮市出身だが、青春時代を北海道で過ごした。ランチメニューにはザンギ(鶏の唐揚げ)、新子焼き(鶏の照り焼き)、サケのちゃんちゃん焼きなど北海道系の定食が並ぶ。

 夜は居酒屋スタイル。道内の道の駅やラーメン店で働いていたことがあり「北海道の味を宇都宮で提供したい」と、この店を始めた。店で使うジャガイモやタマネギなどは道内の農家から直接仕入れる。

 開店した2年前は、新型コロナウイルス禍で緊急事態宣言下だった。店にあふれる北海道愛が、類は友を呼ぶ。「今は少しずつ、北海道好きの輪が広がってきたのがうれしい」。次回は道産の珍しい酒を飲みながら北海道料理を堪能したい。

 ▼メモ 宇都宮市東簗瀬1丁目39の8メゾン・アルメリアB1。日曜、祝日定休(予約あれば営業可)。午前11時半~午後2時半、午後6時~午前0時。(問)028・634・7787。