桜町二宮神社境内で披露された尊徳太鼓保存会による奉納演奏

厳かに執り行われた桜町二宮神社例大祭

桜町二宮神社境内で披露された尊徳太鼓保存会による奉納演奏 厳かに執り行われた桜町二宮神社例大祭

 【真岡】市ゆかりの二宮尊徳(にのみやそんとく)(1787〜1856年)の命日に当たる17日、物井の桜町二宮神社で例大祭が執り行われた。神社氏子会の役員や近隣住民ら約50人が訪れた中、地元の有志でつくる尊徳太鼓保存会の奉納演奏も披露された。

 尊徳は現在の神奈川県小田原市生まれ。1822年、小田原藩主の命で分家の領地であった野州桜町領(現真岡市)を訪れ、翌23年に一家そろって赴任した。

 尊徳と桜町の関わりが200年にわたることから、桜町二宮神社などが主催する「二宮尊徳先生桜町赴任200年記念プロジェクト」が10月、始動した。

 このため、今年は、200年記念大祭例祭と尊徳祭開始奉告祭として執り行った。神事は同神社宮司でもある大前(おおさき)神社の柳田耕太(やなぎたこうた)宮司が斎主を務め、氏子会の役員や尊徳ゆかりの地元団体の代表らが参列した。尊徳の報恩や地域の安全・安心への感謝などを祈願した。コメやイチゴ、生そばなどを献上した。

 氏子会の豊田宣雄(とよだのぶお)会長(70)=物井=は「今後も皆さま方のお力やいろいろな言葉をいただきながら、尊徳祭を続けていきたい」とあいさつした。