ホッケーの日本一を決める「男子第96回・女子第83回全日本選手権大会」最終日は20日、東京都の大井ホッケー競技場で男女の決勝を行い、男子のリーベ栃木が立命館大に2-1、女子のグラクソ・スミスクライン(GSK)は1-1からサッカーのPK戦に当たるシュートアウト(SO)戦の末にコカ・コーラに勝利し、男女そろって県勢が初優勝を果たした。
社会人2位で出場したリーベは初の決勝進出。第3クオーター(Q)にDF霧下義貴(きりしたよしき)の得点で先制。第4QにはFW大嶋雄飛(おおしまゆうひ)が追加点を挙げて逃げ切った。リーベは今季、日本リーグ男子1部で2連覇、ほぼ単独チームで出場した国体も制しており、今回の優勝で3冠を達成した。
19年ぶりの決勝となったGSKは第1QにDF山根麻衣子(やまねまいこ)が先制し、第3Qに追い付かれた。SO戦は5人目のDF加藤夏美(かとうなつみ)が決め、3-2で勝利した。GSKは過去3度決勝に進出していたがあと一歩が届かず、悲願の栄冠となった。
リーベの福田敏昭(ふくだとしあき)監督は「創部当時の苦しい状況から考えると信じられない」、星卓(ほしすぐる)主将は「うれしいの一言」と喜んだ。GSKの渡辺(わたなべ)あかね監督は「選手たちに感謝したい」、加藤主将は「全員で勝ち取った優勝」と誇った。