大田原市は25日、旧片田小校舎を情報通信技術(ICT)の普及などを目指した交流施設「片田集学校」として再活用するリングロー(東京都豊島区)と「地方創生に係る包括連携に関する協定」を締結した。市民のICTに関わる能力向上、デジタル技術を活用した地域課題の解決などに連携して取り組む。
同社は中古パソコンの販売・修理・買い取りを主力事業とする。2017年から廃校を活用した「おかえり集学校プロジェクト」を展開。現在は全国12カ所に拠点を開設し、中古パソコンの販売や買い取り、IT機器全般の無料相談、交流スペースの開放などに取り組んでいる。
片田集学校は27日に開校する。地元採用した男女5人が勤務予定で、IT機器の無料相談や旧黒羽町内で無料出張サポートを行う。今後、校舎を一部改修しフリースペースの開放や、サテライトオフィスなどとして一部を貸し出す予定。
相馬憲一(そうまけんいち)市長は「協定締結を機に、より効果的な地域創生の実現を図りたい」とあいさつ。同社の碇敏之(いかりとしゆき)社長は「ICT関連事業などで連携し、少しでも地域の方が集える場にしていきたい」などと述べた。
営業時間は午前9時~午後6時(水~日曜)。入場無料。27日はオープニングイベントとして各種体験会などを開く。(問)同校0287・53・7515。