【壬生】地域おこし協力隊のガンドゥ・ベンジャミンさん(31)はこのほど、水戸市で開催された「第7回水戸黄門漫遊マラソン」で、大会新記録の2時間18分2秒で優勝した。協力隊員として初めて参加したフルマラソン大会で結果を残し、「アスリートとしても実績を積んでいきたい」と意気込んでいる。
同大会は10月30日に3年ぶりに開催された。同市内の観光名所などを巡るコースで、全国から7942人が参加した。
ケニア出身のベンジャミンさんは、日本大在学時に箱根駅伝の2区区間賞を獲得するなど活躍し、卒業後は実業団に所属。町職員に知人がいる縁があり、町民にランニング文化を広めようと2年前に協力隊員に就任した。壬生中陸上部やスポーツクラブなどで小中学生に指導している。毎日欠かさず朝20キロ、退勤後の夕方に15キロ走っているという。
同大会への出場は初めて。スタート早々に5、6人の先頭集団ができたが、20キロ付近からはベンジャミンさんの独走となった。優勝という結果に「レースは楽しかった」としながらも、「60パーセントくらいの力しか発揮できなかった。もっと競り合って、目標だった2時間15分を切りたい」と次のレースを見据えている。
今後は東京マラソン出場を目標に、各地の大会に挑戦する予定。12月に町内で開催される「ゆうがおマラソン大会」ではペースメーカーを務める。