シェフの賄いサラダ

赤を基調とした店内に立つ福島さん(左)と妻の趙恩恵(ちょう・うんへ)さん

シェフの賄いサラダ 赤を基調とした店内に立つ福島さん(左)と妻の趙恩恵(ちょう・うんへ)さん

 イタリアンを楽しむなら、パスタやメインの前にまずは前菜でワインを傾けたい。うってつけなのが「シェフの賄いサラダ」(1180円)。美しいサラダのほか、キッシュや生ハムなどが皿に所狭しと並ぶ。

 のせる品は、店代表で料理を担う福島正規(ふくしままさき)さん(41)の気分次第。この日は、ルッコラなどの上に粉チーズがたっぷりかかったサラダに、ベーコンとほうれん草のキッシュ、レーズン入りのカポナータ、クミンが香るサツマイモサラダ、そしてサラミ。日によってカルパッチョも加わる。

 どの料理も丁寧に調理され、しかも素材の味が生きている。パイ生地やマヨネーズも手作り。プロのこだわりに脱帽する。

 福島さんは、大学卒業後に渡ったイタリアのレストランでアルバイトをしたのがきっかけで料理の道に。2年間現地で修業し、東京の店を経て、7年前に実家の一角に店を構えた。

 店名「マサニエッロ」はイタリアにいた当時、同僚たちに呼ばれていた愛称という。「イタリアでは皆、親しい人たちと会話を弾ませながらゆっくり食事を楽しんでいた。そんな文化を日本でも広めたい」と夢を語る。

 ▼メモ 小山市雨ケ谷202の1。午前11時半~午後3時、午後6~10時(ディナーは当日5時までの予約が望ましい)。月曜、第1、3火曜定休。(問)0285・35・4065。