志ぶ家の「しあわせおやき」

 創業100年の老舗日本料理店「志ぶ家」(大田原市中央1丁目、渋江麟(しぶえりん)社長)が地元産の黒毛和牛や野菜などを使って製造販売する「しあわせおやき」が2日までに、日本の優れた商品などを認定して国内外に発信するプログラム「おもてなしセレクション2022(第2期)」を受賞した。

 同セレクションは都内のPR会社などで組織する実行委員会が15年度から実施し、外国人選定員による現物選考などで認定。今回は全国106点が受賞し、おやきは県内で唯一認定された。応募総数は非公表。

 同店は1921(大正10)年創業。おやきはA5ランクのブランド牛「与一和牛」の余り肉を有効活用して5年前に開発。地元産野菜や豚肉を加えた具を国産小麦粉の皮で包んで焼き、市特産品「大田原ブランド」にも認定されている。

 受賞を機に使う肉の量を1・5倍にし、県外での販売にも力を入れる。同店女将(おかみ)の渋江律子(しぶえりつこ)さんは「外国の方々に認められてうれしい。日本を代表する商品を目指したい」と話す。

 おやきはネギ、シイタケ、ニラの3種類で1個各400円。受賞を記念し、4日午後3時半から店頭で先着200人に無料配布する。(問)同店0287・22・2685。