提携式に臨む若菜社長(左)と高田室長=5日午前、下野新聞社本社

 栃木県内事業者の情報発信を後押しし地域経済の活性化を図ろうと、下野新聞社(宇都宮市、若菜英晴(わかなえいせい)社長)は5日、インターネットで企業情報を発信するプレスリリース配信サービスのPR TIMES(ピーアールタイムズ)=東京都港区、山口拓己(やまぐちたくみ)社長=と包括業務提携を結んだ。下野新聞ホームページ「SOON」にPR社が配信する栃木県企業などの情報を掲載し、SOON利用者が情報にアクセスしやすい環境を整える。

 同社は利用企業が累計7万社超に上り、サイトアクセス数も月間6200万PV超えと高い発信力を持つ。

 下野新聞社は、SOON内にPR社が配信するプレスリリースの特集ページを開設。県内事業者の新事業や新商品などに関する情報をさらに充実させるほか、県外事業者が県内で展開するキャンペーンなども紹介する。下野新聞社も取り組みを全国に発信する際、PR社の媒体を活用する。

 提携に伴い、下野新聞社から紹介を受けた事業者がPR社で情報発信を希望する場合、プレスリリースを3回まで無料配信できる。企業向けのPRセミナーなども企画する予定。

 同日、下野新聞社本社で提携式が行われ、若菜社長は「提携はデジタル時代のニーズに即した取り組み。県内経済がより活性化する一助となるよう、サービスを推進する」と述べた。PR社の高田育昌(たかだやすまさ)パートナービジネス開発室長は「県内外に栃木の魅力を発信し、事業者の活動拡大になるお手伝いをしていきたい」と話した。