ガッツスペシャル定食

店を営む小池さん(右)と妻の代子さん

ガッツスペシャル定食 店を営む小池さん(右)と妻の代子さん

 昔ながらのたたずまいで旧日光例幣使街道沿いに立つ食堂。人気の「ガッツスペシャル定食」(1200円)は、店主小池広志(こいけひろし)さん(73)の友人で鹿沼市出身の元プロボクサー、ガッツ石松(いしまつ)さんが名付け親だ。

 当初は「ローススタミナ定食」だったメニューを、ガッツさんが「タマネギを追加してボリュームアップしたガッツスペシャルを出そう」と小池さんに提案したのがきっかけという。

 ニンニクとショウガを一緒に炒めたボリューム満点の豚ロース。その上に、ニンニクとショウガを10時間以上煮込んだタレとタマネギがたっぷりとかかり、濃いめの味付けが食欲をそそる。小池さんが料理に込める「ガッツ」を感じられる定食。米や付け合わせの野菜は地元の西方産の農産物を使っている。

 店は1973年に小池さんの姉が開業。そこから半年ほどで小池さんが経営することになり、現在は妻代子(のりこ)さん(74)と2人で切り盛りする。

 来年、創業50周年を迎える。小池さんは「あと何年続けられるか分からないが、お客さまにはもう少しお付き合いいただきたい」と優しい笑顔で話す。

 ▼メモ 栃木市西方町金井331の1。午前11時半~午後2時、午後5~9時(ラストオーダー8時)。水曜定休。(問)0282・92・2228。