前半4分、栃木SCブルーのMF上村(左から2人目)がドリブルで突破を図る=真岡市総合運動公園運動広場

 第53回下野杯争奪県下中学生サッカー大会(県サッカー協会、下野新聞社主催)第4日は17日、真岡市総合運動公園運動広場ほかで5回戦と準々決勝を行い、栃木SCブルー、ヴェルディSS小山U-14、ウイングスSC U-14、栃木SCイエローが4強入りした。

 準々決勝で栃木SCブルーはともぞうSC U-14にPK戦で勝利。0-1の後半14分、MF湯浅友吾(ゆあさゆうご)がミドルシュートを決めて追い付いた。ヴェルディSS小山U-14は5得点、ウイングスSC U-14と栃木SCイエローはそれぞれ6点を挙げ快勝した。前回優勝のFC VALONは5回戦で敗れた。

 大会第5日は18日、宇都宮市のウイングスSC大谷フィールドで準決勝2試合を行う。

三笘を「参考に」一撃 栃木SCブルー

 栃木SCブルーが執念を見せた。後半に同点ゴールを決めたMF湯浅友吾(ゆあさゆうご)は「みんなが信じ合って戦えた」と胸を張った。

 前半の戦いから「相手の寄せが甘い」と分析していた湯浅。左サイドから鋭く切り込み、ゴール右隅に突き刺した。「参考にしている」という日本代表の三笘薫(みとまかおる)を思わせる一撃でチームに活力を与えた。

 PK戦では、GK広瀬愛永(ひろせあいと)が「足の踏み込み方」から狙いを読み、見事に3本目を阻止した。広瀬は「士気を高められた」と喜ぶ一方、失点シーンには厳しい表情。「試合の入りを修正しないといけない」と気を引き締めた。