コウノトリ・トキの舞う関東自治体フォーラム(代表理事・浅野正富小山市長)は21日、国に対し、関係団体の連携による円滑な個体保護などを要望した。
フォーラムは小山、栃木、野木の3市町をはじめ、茨城、群馬、埼玉、千葉県の計27市町で構成。水辺の生態系ピラミッドの頂点に立つコウノトリとトキの野生復帰を通じた地域振興などを目指している。
この日は12市町の首長らが文部科学、国土交通、農林水産、環境の4省を訪れた。文科省ではコウノトリの飼育・繁殖や生育環境の保全・再生への指導・助言、天然記念物再生事業への財政支援などを要望した。
浅野市長は「個体保護の役割分担が決まっていない。関係省庁や専門機関で傷病救護などのマニュアルを作ってほしい」と求めた。永岡桂子文科相は「傷病個体の対応について早急に検討したい」と応じたという。