おせち料理を盛り付ける会員

 【鹿沼】南押原地区の有志でつくる「ボランティアみなみ」は28日、地域の独居高齢者らに手作りのおせち料理を届けた。

 ひとり暮らしの孤独感を解消し、温かい気持ちで正月を迎えてもらおうと1992年から始めた。

 この日は、同会から13人が参加。前日に調理した黒豆、栗きんとん、だて巻きなど計12種類の料理を南押原コミュニティセンターでパックに盛り付けし、高齢者宅42軒に配達した。

 おせちを受け取った楡木町、主婦小笠原君子(おがさわらきみこ)さん(82)は「配達してもらったのは初めて。一足早い正月気分に浸れてうれしい」と喜び、同会の大塚美津子(おおつかみつこ)代表(76)は「毎年喜んでもらえるのでやりがいがある。今後も続けていきたい」と話していた。