【那須】学びの森小はこのほど、校内で約2カ月間育てた子牛「ジャスミン」の卒業式を行い、飼育を担当した5年生12人がジャスミンの旅立ちを祝った。
同校は学区内にある「森林ノ牧場」の協力を得て、3年前から子牛を飼育している。ジャスミンは今年10月中旬に受け入れ、児童たちが朝晩の餌やりやふん尿の片付け、校庭の散歩などを行ってきた。
卒業式では、遠藤勇規(えんどうゆうき)校長(60)が子牛の卒業証書を授与。児童たちは最後の散歩をしたり、お手製の首輪と寄せ書き入りの卒業アルバムをプレゼントしたりした。5年佐藤優莉(さとうゆうり)さん(11)は「いなくなるのは悲しいけど、私たちの愛情は伝わったと思う。また会いたい」と話した。
児童たちに感謝状を贈った同牧場の山川将弘(やまかわまさひろ)社長(40)は「町の産業である酪農を自分ごとのように考えるきっかけにしてほしい」と期待した。