インタビューに応じる小倉男女共同参画担当相=内閣府

 G7広島サミットに伴い、日光市で6月に開催される男女共同参画・女性活躍担当相会合でホストを務める小倉将信(おぐらまさのぶ)男女共同参画担当相に、閣僚会合の意義やテーマを聞いた。

 -日本でこの分野の閣僚会合を開くのは初となる。

 「G7の担当相が知見を共有し、連携を深めることは、世界全体でジェンダー平等の取り組みを進める上で大きな意味がある。6月23~29日は男女共同参画週間でもあり、例年以上に機運が高まるだろう。日本の男女共同参画・女性活躍政策のターニングポイントになるよう取り組みたい」

 -会合ではどのようなテーマを扱うのか。

 「社会・経済の発展にもつながる『女性の経済的な自立』は、中心的なテーマの一つとなる。日本のジェンダーギャップ指数は非常に低い水準で、世界から立ち遅れており、わが国の施策の質を高める契機としたい。一方で、健康・教育分野のジェンダー平等は高く評価されており、国内外にアピールしていく」

 -本県にはどのような取り組みを期待するか。

 「県内で進んでいる女性活躍の取り組みを積極的に掘り起こし、国内外にPRするとともに、立ち遅れている部分は改善を進めてもらいたい。ジェンダー平等を地方で実現することは、地方創生にもつながる」

 -県内では会合の推進協議会が発足し、福田富一(ふくだとみかず)知事らが内閣府の「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」に加入した。

 「地元での機運の高まりは非常に心強い。内閣府も栃木県で男性リーダーの会・地域シンポジウムの開催を予定している。会合を契機に、栃木県でも男女共同参画・女性活躍がより進展するといい。一過性のイベントではなく、息の長い取り組み、レガシーとなるよう準備を進める」