長引くコロナ禍で深刻化が懸念されるギャンブル依存。県内でも昨年12月、依存症に悩む家族のセミナーが開かれ、経験者が生活崩壊の実態と回復の難しさを語った。依存の本人が苦しむだけでは済まないため、支援関係者は、家族への行政のサポートや医療機関とのネットワーク強化を求めている。
同月中旬、宇都宮市内で開かれた「全国ギャンブル依存症家族の会 栃木」のセミナー。講師を務めた壬生町出身の平沼哲(ひらぬまさとし)さん(46)が、参加者約20人を前にギャンブルに取りつかれた半生を振り返った。
14歳でパチンコを始め、大学時代に没頭、卒業後はさらにのめり込んだ。給料を前借りし、職場の売り上げに手をつけたこともある。借金を繰り返しても「一発当てれば金持ち」の思いがあった。闇スロットにも手を出し「金を借りるため全てのことをした」。
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