【栃木】市出身の文豪山本有三(やまもとゆうぞう)の命日の11日、万町の近龍寺内にある山本の墓で「一一一忌(有三忌)」が行われた。

 山本の功績を継承しようと、NPO法人山本有三記念会が主催し、1986年から毎年行われている。

 今年は市職員や県内外の関係者など約50人が参加。読経が行われた後、参加者は一人ずつ献花して墓の前で手を合わせた。

 山本の母校である栃木中央小の児童3人も参加し、山本が残した言葉についての作文を発表した。同校6年石崎心彩(いしざきみあ)さん(12)は「これからも山本先生の言葉を胸に、夢に向かって努力をしたい」と力を込めた。

 同記念会の大塚幸一(おおつかこういち)会長(73)は「来年は没後50年。先生の業績や生き方をしっかりと見直す一年にしたい」と話した。