全国高校総体(インターハイ)第72回全国高校スケート・アイスホッケー競技選手権大会は16日に開幕し、24日までの延べ6日間、スピードは群馬県渋川市、フィギュアは埼玉県上尾市、アイスホッケーは北海道釧路市で熱戦を繰り広げる。本県からは総勢29人が出場。高校日本一を懸けて、全国に挑む県勢の戦いを展望する。
◆スピード(群馬県総合スポーツセンター伊香保リンク)
スピードは男女6人が出場。前回大会の男子1500メートルで12位と、県勢最高の成績を残した湯澤大翔(ゆざわやまと)(日光明峰)に注目が集まる。7、8日に行われた関東高校選手権では1500メートルで2位、1000メートルで3位と好調で、同種目での上位入賞を期待したい。同じく同大会で好成績を収めた女子1000、1500メートルの平岡由圭(ひらおかゆうか)(同)の快走にも期待がかかる。
このほか3度目の出場となる男子500、1000メートルの木村明揮(きむらはるき)(白楊)をはじめ、村上弘貴(むらかみこうき)(同)、小池聖(こいけせい)(宇都宮短大付)、初出場の宮坂昂汰(みやさかこうた)(宇都宮)らは2種目で予選突破を狙う。
◆フィギュア(埼玉県上尾市埼玉アイスアリーナ)
フィギュアは大会が縮小開催となり、本県からは昨年9月に行われた関東高校選手権のジュニア女子で好成績を収めた北條楓(ほうじょうかえで)(鹿沼東)のみが出場する。
前回大会は26位で惜しくもフリー進出に届かず。昨季から継続するプログラムで挑む最後の全国総体は、168センチの長身を生かした「魅せる演技」でフリー進出を狙いたい。北條は「調子はベストな状態に近づいてきている。力を出し切り、満足のいく結果を残したい」と意気込んでいる。
アイスホッケー(北海道釧路春採アイスアリーナほか)
アイスホッケーは日光明峰が出場。チームの特長である「団結力」で頂点を目指す。
本番を前にチームは守備のポジショニングを徹底して確認するなど、堅守の構築に注力。昨年12月に行われたU20世界選手権に日本代表として出場し、優勝に貢献したGK田村壱桜(たむらいっさ)、けがから復帰したDF陣の要の神山翔琉(かみやまはる)らを中心に失点を最少に抑え、勝利をつかみ取りたい。
昨年12月の関東高校選手権は準優勝とチームの完成度は増してきている。1回戦は初対戦の関西大一(大阪)。中西翔一(なかにししょういち)監督は「相手がどこであっても全員で全力でぶつかり、1戦ずつ勝ち進んでいきたい」と意気込んでいる。